経営者は、常に決断を迫られます。

このサービスをやるべきだとか、これはやるべきではないとか、この制度を導入すべきだとか、本当に細かいことまで決める必要があります。毎日毎日、数え切れないほどの決断をしなければなりません。

創業間もない会社であればあるほど、仕組み上決裁権が経営者に集中します。

「これはやってよい」「これはやらないでおこう」と、毎日決断を行う場面に出くわします。そして、決断をひとつ間違えてしまうと、とんでもない損失が降りかかってくることさえあります。

当社で言えば、結果的に私の決断ひとつで数千万円の損失を出してしまったということさえありました。

ですから、サラリーマン時代には良くやっていたことですが、決断をする際に「これをやったらみんなに嫌われてしまうかもしれないから、こうしよう」などという感情を元に、結論を出すということは出来ません。


特に、創業して間もないときには、この「決断」をしなければいけないということに、ほとほと疲れ、何度も大きな失敗を重ねたために、非常に悩みました。

毎日毎日決断すべきことはたくさん出てくるのですが、自分には、この「決断」を行うための基準がなかったためです。

そうしているうちに、この決断を行うための絶対にぶれることのないひとつの基準、“理念”を明確にすることが必要だということを知りました。

今は理念が明確になっているので、決断をする際に非常に助けられています。

多くの企業が理念を大切にする理由のひとつはここにあるのだと思います。